神代 熱砂の死に花


Rebellion to Hell


生まれて初めて恋をした「勇者」を失ってから何世紀も立った後の世界に立つエラシュデイヤの姿。
己の死の性質から放たれたいと願いつづけていたが叶うことは無く冥界に留まり続け、ようやく彼女は『神性を食う』と言われるテリオンの血を引くロレンツに目をつける。
彼の無秩序を手にするため、現世に魔物を解き放つ魔王と化したのである。

首には、生前の勇者に付けられた傷跡が残っており、近頃またその傷が痛み出したという。
今の彼女は、昔のように表情は動かず冷徹で傍若無人、己の目的すら長い時間で曖昧になって来ている。