中世 陽炎の城


and Return to you


現代寄りに転生したアンシェ。
大学を卒業して直ぐに、アパレルブランドを立ち上げ
ファッションデザイナー兼若手社長を勤めている。
都会の角にある小さなビルの事務所で起業したばかりの頃、ディスコでの起業パーティーでアハトに出会った。
彼の容貌に魅了され、即日モデルにスカウト。詳細不明のメンズモデルとして扱ったところブランドの知名度が大きく広まるきっかけとなった。
後に夫婦同然の仲となったアハトと子を成すのだが、子が産まれる前にアハトは失踪。アンシェは体調を崩してしまう。
生まれた子はかつてアハトが名乗った名前。ロレンツと名付けるのだった。

Rebellion to Hell


地獄でのアンシェの姿。死を経験した人としての人生の記憶があるはずなのだが、自分の未練が何か分からず転生もせずに留まっていた存在。
恐らく我が未練は、亡国アクシャムを支配する前に終わってしまったこと。リベンジを果たすべく地獄の侵略者として動きだし、敵側として現れることになる。

何かに強い恨みを持っている様な様子はなく、むしろ生き生きと楽しそうにしている。
傍らにアハトが居るからか、それとも。

神代


原初の12神の6番目。「財」と「繁栄」を司る女神「チェラトヴァティー」(6つの宝石の意)。
根っからの支配者体質で並外れたカリスマ性をもつ。彼女の身体その物が金であり宝石。彼女の祝福を受けると金銀財宝に恵まれると言われている。
しかし、神として秩序を守り生き続ける事に退屈さを覚えた末、財に貪欲に、さらに原初の神として不要な性愛に12番目の神トルヴェロスの影響で溺れてしまう経緯をもつ。

まだ幼い頃の12神のはぐれもの 8番目のテリオンに対し、美しい獣として一目で惚れこみ保護をしていた。
獣同然の彼に言葉や道徳を説いたのも彼女。
テリオンを深く愛していたが、ある晩彼に喰われ神としての生は幕を閉じた。以降は神性はテリオンの腹の中の為、神の枠からはずれ人として転生を繰り返す事になる。


秩序を不服に感じていたチェラトヴァティーにとって、この死は秩序からの解放であった。