【ドライグ】

181cm/年齢不詳(見た目20代前半)/ 登場軸『#ヒラエスに捧ぐ』

 

ウェールズの端、とある岬の近くに1人で住む男性。

無愛想であまり人を寄せ付けず、誰に対しても素っ気ない態度をとる。

幻の島「ヒラエス島」について尋ねてきたブリジット、エドウィンに初めは拒絶し追い返そうとするが、根負けして行動を共にすることに。

 

訳あってヒラエス島から1人で本島に住んでいたというが、その訳とは…。

 



 

 

遠い昔、人間の赤子だけを乗せた船がヒラエス島に流れ着いた。

ヒラエスでただ死を待つだけの運命にあった赤い竜〔ア・ドライグ・ゴッホ〕は、その赤子を拾い気まぐれに育てた。

赤い竜は人の子に魔法の術と竜の言葉を教え、物心がつくまで成長を見守ったが、人の子に看取られながら死を迎える。

孤独となった子どもを蝶の魔術師〔メイリリー〕は拾い、自らの弟子にし魔術師として育て上げた。

それが竜の魔術師であり、赤い竜の遺志を継いだ、ドライグその人であった。

 

ヒラエス島に住む数少ない人間の魔術師。

竜語の詠唱による古代魔術に長けており、赤い竜そのものに変身することが出来る。

まやかしとしての変身ではなく、ドライグのもう一つの側面としての姿である。

そのためどちらもドライグ本人であり、竜のときに負った傷は人の体にも残る。

 

メイリリーの弟子であった時代は生活を共にしていたが、魔法のこと以外は何かとだらしがない師匠に、世話をされるどころか世話を焼かされていたともいえる。

一人前と認められてからは独り立ちしたが、時折メイリリーの元へ帰っている。

口下手がゆえに言葉にはしないものの、師匠として尊敬しており、たった一人の大切な存在である。

 

ウェールズにひとりで住んでいたのは、ヒラエス島の存続に関わる重要な取り決めにドライグが激しく反発し、騒動を起こした罰としてヒラエス島から追い出されたから。その件にメイリリーも関わっているようだが…。