エネ - Ene
この星の大気中に存在する、目に見えないエネルギー、エレメントの名前。魔力などとも呼ばれる。
エネがなければ奇跡は起こらず、魔法は成らず、エネを必要とする生き物は死に絶えるとされる。
世界を創造した母神よりもたらされた、この星への祝福であり、すべての命の源。神話では、エネの源は天空にあるとされ、地上に降り注いでいると語られる。絵画では白い樹の幹の真ん中が繭のように膨らみ、網目状もしくは格子状に空洞となっている中に、星の心臓と呼ばれるおよそ輝く光の形をしたものが入っている図で描かれることが多い。
神と神、人と人それそれが争った大戦争で神の時代が終わり、時代を経るごとに徐々にエネは失われて行った。生命活動にエネを必要する種族は次々と姿を消していき、エネは星歴1800年に突入した頃には完全に失われていたとされる。20世紀後期になるまでは、エネの存在はオカルト的エネルギーとされ実在しないものとされていた。
母神 エネア - Enea
この星の天地を支配するすべての生命の母。エネをもたらした創造神であり、最高神。天空・生命・秩序・善・光を司る。
戦争をきっかけに怒った母神は天誅として地上をもろとも飲み込む大洪水を起こそうとするが、聖者ノアの説得によって思いとどまり、終戦したことで神の時代が終わったとされる。母神はすべての神族と共に楽園へ還ったとも、姿は見えないがあらゆる『自然』となって地上を見守っているともいわれる。―――と、いうことになっている。
神 - God
母神から生まれた正しく完全な存在。不老不死、全知全能といわれ、すべての種族から畏怖されるもの。
有する権能は神によって異なり、太陽を司る神は太陽にまつわる神性を持つ。
『神』は12神を模範としているが、12神と違い始めから完璧な存在として生まれるため、成長という概念がない。代わりに信仰心による神力の盛衰がある。
12神 - Twelve Primordial Gods
母神から生まれた原初の12の神々。不完全な神とされる。母神に役割を与えられ、創世の手伝いなどをしていた。
人と同じように幼子の姿で誕生し、成長して大人になる。次第に欲望や感情を覚えて秩序を乱したり、人間を罪に導いたりして罰を受けたものが相次ぎ、人と神の「戒めの存在」となり果てた。12神への信仰は禁じられ、現在残る神話はわずかに口承されているだけである。
楽園 - Eden
天空にあるとされる、神々の住まう国。足を汚す土はなく、足元は白い砂と草花で埋め尽くされている。神々の宮殿が多く存在する。地上に作られた神殿で祈りを捧げると、楽園から神々が降臨する。
人間 - Human
生命活動にエネを必要としない生物のなかで、唯一高い知性を持った種族。神のように奇跡を起こすことはできないが、魔術と科学を進化させ続けた。エネが失われたこの星で、一時は人の時代を獲得し星の頂点に立ったともいえる種族。死後魂は冥府に導かれるという。
夢幻種
精霊や怪物と呼ばれる類、竜、幻獣、妖精、霊獣、妖怪や、人間に近しい亜人(獣人・竜人等)など、生命活動にエネを必要する種族を一括りにした呼び方。長寿なあまり繁殖を必要としない種族も多く、エネの消失と共に世界から姿を消していった。獣人は祖とする動物から進化し人間になったとされるため、人間に近しいため最後まで生き残った。
人間と違い彼らの死後は骨が残らず、また魂も冥府に行くことなく消え失せるという。現代では架空の生物だとされている。
竜-Dragon
破壊と災厄の象徴。星に降り注いだ隕石がエネに触れることで変化し、命が与えられ竜となる。宇宙由来の生命体だが、この星に落ちなければ竜という存在には成らず、また全ての隕石が竜となるわけではない。星から生まれ死して星に還る。
悪魔-Devil
悪を象徴する存在。神を冒涜し人間を堕落させ魔へと誘う。魔界に帰属する。→リベリオントゥヘル用語集
冥府-Hades
死後の世界である冥界、悪行を為した者の魂が送られる地獄、悪魔や魔族の住む魔界、それらをまとめて冥府と呼ぶ。エネアが支配する天地の領域の外側すべてが冥王の領域で、神性であるとされる。冥府は世界により幾重にも層が分かれている。他にも冥界にはヘヴン、エリュシオン、リンボの階層がある。
聖者ノア
ノアの塔を設計、建造したことで有名な古代の人間。人間で唯一、母神が理想の人間と認めた善なる人。神からの指示に忠実で、優れた知恵を持っていた。神、人どちらに対しても公正であることを良しとし、結果として人類を救った救世主でもある。ノアの塔について→エンドオブホライズン用語集